fun-of-toys-3-6

3歳~6歳編|おもちゃ選びの視点~子どもはおもちゃの何が楽しいのか

 どんなおもちゃを選んでいいのかわからない、買っても子どもが遊ばない、遊んでもすぐ飽きる、そんな方はこれから解説するおもちゃ選びの視点をぜひ参考にしてみてください。

子どもにとって「遊びとは学び」

 現代の保育では、遊びを重視することが求められており、特に乳幼児期の遊びは成長と学びを支える重要な要素とい言われます。

 大人は「子どもにはたくさん学んでほしい」と思いますが、子どもは学ぶために遊んでいるのでしょうか?

 そうではありませんね。当たり前ですが、子どもは楽しいから遊ぶのです。しかし、このことを意識しない一方的な遊びの押しつけは、子どもの意欲がわかず、子どもの成長につながりません。

楽しいから遊ぶ

 子どもたちは学ぼうとして遊びを選ぶのではなく、「楽しい」と感じることを自然と選びます。逆に、楽しいと感じないことにはあまり興味を示しません。そのため、遊びが「楽しいこと」であることが大切です。

 では、乳幼児にとっての「楽しいこと」とは何でしょうか? 例えば乳児にとっては、積み木を「つかむ」、そして「おく」、これだけで楽しいのです。大人にとっては何てことない動作ですが、乳児にとっては初めてのことだからです。

子どもの「楽しいサイン」

 子どもが何かに夢中になっているとき、笑顔や真剣な表情、何度も繰り返す行動、楽しそうな言葉などが見られます。これらの「楽しいサイン」を見逃さずにキャッチしてあげることが大切です。

 子どもが楽しんでいるときは、次のような「楽しいサイン」を見つけることができます。

  • 夢中になって取り組む
  • 笑顔を見せる
  • 真剣な表情をする
  • 何度も繰り返す
  • 「楽しい」「おもしろい」と言う
  • 「やってほしい」と頼む
  • 「見て見て」と言う

 ここでは、おもちゃ遊びを通じたその楽しさを解説します。

おもちゃ遊びの具体例(3~6歳の場合)

 それでは、具体的なおもちゃ遊びの楽しさについて、いくつかのポイントを挙げてみましょう。

整うのが楽しい

 2歳頃までと同様、3歳以降も整える楽しさを感じます。種類分けや順番に並べる、積むなどの活動は、「秩序」を作り出す楽しさです。秩序のある整った状態は、安心感や気持ちの落ち着きをもたらし、「心地良さ」という喜びを感じさせます。

考えるのが楽しい

 2歳頃までの動作を楽しんだ経験や整うことを楽しむ遊びが土台となって、観察、探索、考えることの楽しさにつながり、思考の基本技術である「同じが分かる、分ける、比べる、順序立てる」を育てます。また、このような思考を促すおもちゃもあります。

巧みな動作が楽しい

 3歳以降になると、さらに細かい動きや器用さのスキルアップを楽しむことができます。おもちゃの各パーツが小さくなったりしますが、その結果、創り出すものの幅が広がる楽しさへとつながっていきます。

正解を探る・完成させるのが楽しい(パズル)

 パズルや積み木、玉転がしのような遊びは、解き方のコツや多角的な観察、さらなる技術の向上を楽しむことができます。

ことば・文字を使うのが楽しい

 ことばを使って自分の思いを表現したり、朗読を聞いたり、絵本を読むなどの活動を通じて、ことばの使い方を学びます。

場面を再現する・空想する・創り出すのが楽しい

 積み木などを使って建物、ファンタジーな場面や風景を作り出す遊びです。また、幾何学的な模様やパターンを創り出す遊びも楽しいものです。

 風車や紙飛行機、玉が転がるコースを作るなど、仕組みを作り出すという少しハイレベルな遊びもあります。

真似て空想して創り出すのが楽しい(ごっこ遊び)

 ごっこ遊びは、自分の役割を持ちながら他の人と一緒に遊ぶ遊びです。子どもは日常の生活を模倣しながら、想像力を働かせて独自の物語を作り出します。このとき、おままごとセットなどのおもちゃが役に立ちます。

お世話をする、気持ちのつながりが楽しい

 3歳以降も子どもが好きな遊びの一つです。赤ちゃんのお世話をするごっこ遊びやお友だち人形遊びは、自分がしてもらったことを再現することで、共感や思いやりの気持ちを育むことができます。

競うのが楽しい

 ボードゲームやカードゲームなど、競争要素のある遊びは、勝ち負けを通じて社会性を育てます。

音を奏でるのが楽しい

 2歳頃までは音が鳴るのを楽しんでいましたが、3歳以降は、楽器を使って音を奏でることを楽しむ遊びや、声や手拍子を使って音楽を楽しむ遊びなどがあります。音楽を通じて一緒に奏でるなど、他者との関わりを楽しむ要素もあります。

楽しむポイントを理解しておもちゃを選ぶ

子どもの手指は年齢とともに、手のひら全体で握る、つまむ、ひねる、道具を使う、などと徐々に細かい動きができるようになり発達していきます。

       このように2歳頃までは、「自分でやる動作」そのものを楽しんでいたのが、やがて、自分でやってみて「気づく、わかる、考える、想像する」ことが楽しくなっていきます。

       これらの視点を持って、子どもの「楽しい」を大切にしたおもちゃ選びをしてみてください。子どもの成長と学びをサポートする素晴らしい遊びが、きっと見つかるはずです。

       いいおもちゃとは、このような視点で子どものことを考えて作られているおもちゃです。

       子どものことを考えられたおもちゃであれば、手作りおもちゃでも問題ありません。手間を惜しまなければ、費用もかからずとてもいいですね。

      おもちゃ選びに困ったら

       知育おもちゃ・絵本を専門に月額定額制レンタルサービスを提供しているウィズトイを利用すると、お子さま一人ひとりに合った良質なおもちゃ・絵本が届きます。

       おもちゃは、ヒアリングに基づいて専門スタッフがコーディネートしますので、お子さまにとって「楽しい」おもちゃが利用できて、安心してお任せすることができます。おもちゃ選びに困ったら試してみるのもいいかもしれません。

       

      ブログに戻る