絵本は「年齢」より「今の育ち」|絵本の選び方【具体例編】

絵本は「年齢」より「今の育ち」|絵本の選び方【具体例編】

子どもの「今の育ち」から考えてみよう

前の記事では、
絵本は「年齢」より「今の育ち」で選ぶ、という考え方をお伝えしました。

とはいえ、
「今の育ちって、具体的にはどう見ればいいの?」
と思われた方もいるかもしれません。

ここでは、保育の現場でもよく見られる
子どもの姿から考える絵本選びを、いくつかご紹介します。

体を動かしたくてたまらない時期の子

歩く、走る、跳ぶ、転がる。
体の動きが大きくなってくると、子どもはじっと座っているのが難しくなります。

この時期の子に多い姿は、

  • 読んでいる途中で立ち上がる
  • 絵本を見ながら体が動き出す
  • 読み終わると同じ動きを真似しようとする

そんなときは、
体の動きとつながる絵本が合いやすくなります。

たとえば、

  • 動物が体操をする絵本
  • 繰り返しの動きがある絵本
  • 読むと「一緒にやりたくなる」絵本

読み聞かせのあと、
そのまま体を動かして遊べたら大成功です。

 『ぺんぎんたいそう』
(齋藤 槙 作 / 福音館書店)は、
2匹のペンギンが絵本の中でペンギン体操を始めます。

赤ちゃんでも楽しめる「ぺんぎんたいそう」  「ぺんぎんたいそう はじめるよ。いきをすって~、はいて~。くびをのばして~、ちぢめて~。おなかと あたまを ぴったんこ」。水族館や動物園でおなじみのペンギン。そのユニークで愛らしい体操を見ながら、思わずいっしょに身体が動いてしまう絵本です。絵本を読んだあとは、ぜひ、お子さんといっしょに体操して楽しんでみてください。 ご注文・サポート お申込み(料金プラン) 交換のご注文 はじめての方へ よくあるご質問 お問い合わせ About Us 会社概要 WithToyについて カタログ Information 特定商取引法に基づく表記 プライバシーポリシー 利用規約 決済方法 © 2024, WithToy

子どもはいろいろな体の動きができるような年齢になると、
活動範囲が広がり世界が変わります。
動きたい衝動を持っている子が読むと、体を動かしたくなるでしょう。

くり返し・ことばのリズムを楽しむ子

同じ絵本を何度も持ってくる。
同じページで止まりたがる。

それは、
「先がわかる安心感」や
「ことばのリズム」を楽しんでいるサインかもしれません。

この時期には、

  • 擬音語・擬態語が多い絵本
  • くり返しの展開がある絵本
  • 意味より音が楽しい絵本

がよく合います。

大人が内容を理解しようとしすぎなくても大丈夫。
子どもは、音や間、絵の変化を全身で味わっています。

『もこもこもこ』
(谷川 俊太郎 作 / 元永 定正 絵 / 文研出版)は、
何だかわからないけれど、子どもが喜ぶ不思議な絵本です。

まったく不思議な絵本です。出てくる言葉は「もこ」「にょき」「ぽろり」と奇妙な擬音ばかり。色や形だって……この絵本を開いて頭にハテナを浮かべながらも、そのまま声に出して読み続けていると、横で赤ちゃんが、子どもたちが喜んでいる。どうやら、知らぬ間にこの絵本の世界に引き込まれて夢中になっているようなのです!

 はじまりは「しーん」と静か。
やがて、「もこ」、地面の一部が盛り上がり、
「もこもこ」、それは大きくなり、
隣には「にょき」っと新たにちいさな盛り上がり。
ページをめくるごとに次々に起こる驚きの展開。

 出てくる言葉は「もこ」「にょき」「ぽろり」と奇妙な擬音ばかり。
1歳ころの子どもは、リズミカルで繰り返しのことば遊びが大好きです。

ごっこ遊びが広がってきた子

お店屋さん、ままごと、人形遊び。
想像の世界がぐっと広がってくる時期です。

この頃の子は、

  • 絵本のセリフをまねする
  • 読み終わったあと遊びが始まる
  • 登場人物になりきる

そんな姿が見られます。

おすすめなのは、

  • 生活や仕事が描かれた絵本
  • 会話が多い絵本
  • 日常の延長にある物語

絵本は「読むもの」から、
遊びのきっかけへと変わっていきます。

『コッコさんのおみせ』
(片山 健 作・絵 / 福音館書店)は、
コッコさんがお店屋さんごっこで遊ぶ様子が描かれています。

いらっしゃい、コッコさんの新しいお店です  コッコさんはお店を始めました。まず、お菓子屋さん。次に果物屋さん、その後はカレー屋さん。でも、お客さんはだれも来ません。コッコさんは、お兄ちゃんやお父さん、お母さんのもとへ行き、「お店に来て」と誘いますが、みんな忙しそうです。今度はみんなに出前をしますが……。食べものの材料は、ビー玉やおはじきなど、さまざまなおもちゃで、色とりどりの品物が魅力的に描かれています。

この絵本を読むと子どもはごっこ遊びをしたくなります。
大人は絵本を読んであげるだけではなく、
その後のごっこ遊びも一緒に楽しむことで、
子どもの経験の幅が広がります。

生活の中の「できない」が気になっている子

トイレ、着替え、食事。
うまくいかないことが増えてくる時期もあります。

このときの子どもは、

  • 同じ場面の絵本を何度も見たがる
  • 主人公の失敗にじっと見入る
  • 「できた!」場面でうれしそうにする

絵本の中で、
自分の気持ちを重ねているのかもしれません。

生活がテーマの絵本は、
教えるためではなく、気持ちに寄り添うために。

『はるちゃんトイレ』
(中川ひろたか 文 / 田中靖夫 絵 / 文溪堂)は、
はるちゃんがひとりでトイレに行こうとするけど、
なかなかうまくいかないという内容の絵本です。

はるちゃんがお砂場であそんでいると…ん?「はるちゃん、おトイレいってらっしゃい」 はるちゃんはひとりでトイレにいって、うんちバイバイできるかな? 作者が元保育士としての現場実践経験を元に作った、小さい子どもからのトイレ絵本。

子どもは、
なかなかトイレに行きたがらないことも多いものですが、
絵本を読んでみると、
なんとなく子どもの気持ちがわかるような気がしてきます。

子どももはるちゃんと自分を重ね合わせて、
トイレがひとりでできたときは大きな達成感を感じることでしょう。

自然や生きものに強くひかれる子

虫、植物、動物。
身近な自然に強い興味を示す子もいます。

この場合は、

  • 実体験とつながる絵本
  • 成長や変化が描かれた絵本
  • 命の営みを感じられる絵本

がおすすめです。

絵本のあとに、
外に出て見てみる、育ててみる。
そんな体験へつながると、世界がぐっと広がります。

『せみとり めいじん』
(かみや しん 作 / 奥本 大三郎 監修 / 福音館書店)は、
せみとり名人のごんちゃんが、せみとりのコツを教えてくれる絵本です。

せみとり名人のごんちゃんが、手作りの道具を使ってセミを捕まえるコツを、セミへの近づき方から網のかぶせ方まで、たっぷり教えてくれる絵本です。セミ採りのノウハウがいっぱいですが、根底には作者の、小さな虫に対する愛情と、生命の尊厳をみつめる真摯なまなざしがあふれています。虫を採る喜びをまだ知らない子どもも、この絵本を楽しんだ後は、きっとセミを捕まえてみたくなることでしょう。この夏は、さあ網を片手に外へ!

この絵本を読んだ後は、
虫に興味がなかったこどもも虫を採りに行きたくなることでしょう。
そんなときはぜひ網と虫かごを持って、
子どもと一緒に採りに行きましょう。

「合う絵本」は、少しずつ変わっていく

昨日までよく読んでいた絵本に、
今日は見向きもしない。

それは、よくあることです。

子どもの育ちは、
止まらず、行ったり来たりしながら進んでいきます。

だからこそ、
「この絵本、合わなかったかな?」と悩みすぎなくて大丈夫。

ウィズトイが大切にしていること

ウィズトイでは、

  • 年齢だけで決めない
  • 今の興味・関心を大切にする
  • 次の一歩につながる絵本を選ぶ

そんな視点で、絵本を選んでいます。

「何を選べばいいかわからない」
「今の育ちが合っているか不安」

そんなときの、
絵本選びの相談相手として、
ウィズトイを思い出していただけたらうれしいです。

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