にぎりめしごろごろ

物語は、きこりのじさまが山で落としたおにぎりがふもとの地蔵さまのところまで転がっていくことから始まります。じさまは地蔵さまにおにぎりのきれいな部分を捧げると、地蔵さまは面白いことがあるからお堂の天井に隠れるように言います。夜中に鬼たちがやってきて酒盛りを始めますが、じさまがニワトリの鳴きまねをすると、鬼たちは驚いて逃げ出します。正直なじさまはご利益を得ますが、隣のおじいさんが同じことを真似しようとして失敗し、物語は教訓的な結末を迎えます。この昔話は、正直さと欲張りの対比を描いた教訓的な物語です。